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もっとラクに、楽しく、キレイに走る秘訣

第6回モデルウォークを体得しよう

歩きやすさの盲点

今回は歩き方について解説します。普段の生活では、走るよりも歩くことのほうが多いはずです。つまり歩く姿勢がそのままランニングフォーム=走り方につながるわけです。これまでは姿勢や柔軟性について解説してきましたが、これだけでは走りにつながりません。やはり走る動作に近付けてこそ、ランニングの効率がよくなるのです。
今の日本では、よほど田舎に行かない限り路面は舗装され、歩きやすくなっています。実はこれがポイントです。路面が良くなったおかげで、多少バランスが悪くても問題なく歩けます。
しかし、山道の凸凹や砂利、砂浜など不安定なところでは、途端に歩きにくくなります。そう、安定している場所では不安定な歩き、不安定な場所はバランスよく歩こうとします。逆転現象がここで生じます。

不自然な歩き方が正しい歩き?

ですから普段の歩き方で良い動きと体得していないと、ランニングフォーム=走り方も良くなりません。
「じゃあ山や海を走れば良いわけ? たとえばトレイルランなど」という声が聞こえてきます。でも、普段の練習環境の中で山や海を走れる人は、多くはありません。
ですから、日常生活の中で正しい歩き方を身につけることが先決です。ポイントとなるのは、「競歩」や「モデルウォーク」になります。でもこれらを見ていると、何だか変てこですよね?しかし、変てこに見えるこれらの歩き方の中に、効率よくバランスをとって歩く秘訣が隠れているのです。

キーポイントは「お尻」と「骨盤(股関節)」

「競歩」や「モデルウォーク」の歩き方は、お尻が左右にプリプリ動くのが特徴です。
しかも脚が長く見える。モデルさんだと脚が元々長いためと思ってしまいますが、実は体のバランスを体幹部においているためより脚の長さがより強調されます。競歩も同じで、常に体が伸びている歩き方が特徴です。
共通しているのは、骨盤(股関節)あるいはお尻が動きの起点になっていて、膝下をあまり使わないことです。そのためキレイに見えます。お尻を使い膝周辺の筋肉をあまり使わないので、太ももの部分の筋肉は刺激が少ないため、太くなりにくいというメリットもあります。 この歩き方が身につくと、走るときも自然に同じ動作ができるようになります。

さあ、歩いてみよう

まずは骨盤を意識するため、骨盤に手を当てて固定しましょう。そして骨盤を前に押し出すようにして、脚を一歩前に出す。次に反対側の骨盤を前に出す。これを繰り返します(写真参照)。ポイントは前を見る。そして脚とは逆の胸を張ることが必要です。これはイメージ的には捻れがはいった感じがしますが体幹部は安定し、股関節もよく回り、何よりお尻の筋肉(大殿筋)がよく使われます。

写真
骨盤に手を当ててモデルウォークをやってみよう。
ゆっくり大きく歩こう

ここまでの動作ができたら、自分の意識でゆっくりリズムをとりましょう。フィギアスケートの回転を思い出してください。手足を縮めると速い回転、しかし大きく腕を伸ばすと遅い回転。遅い回転の場合はダイナミックでゆっくりに見えますが、自然と歩幅を広くリズムをよくしてくれます。ですから、歩き方を習得する際は、まずはゆっくり大きく動くことを心がけてください。
一見ゆったりしたフォームで走るランナーが速いのは、ここに秘密があります。ゆっくり大きく動く歩き方を身につければ、きっとランニングのスピード向上にもつながりますよ。