第2回正しい姿勢は、キレイな姿勢
前回の最後のところで、ランニングは姿勢が大事、というお話をしました。
マラソンのように単純な運動の繰り返しは、いかに無駄な力を使わず効率よく走るか、が大切です。
F1や自転車レースでは空気抵抗をどのように減らすか、水泳であればいかに水の抵抗を減らす泳ぎをするのかが鍵を握ります。
少しでも安定しないと、水や空気の抵抗によって効率よく前には進めません。
ランニングも空気抵抗との戦いです。姿勢が崩れれば、前に進みにくくなるのです。
正しい姿勢というと小学生の時に「気をつけ」「背筋を伸ばして」という教育をされませんでしたか?
だらけると先生から注意を受けたと思いますが、これは筋肉を緊張させている状態です。だから疲れるのです。
でもこれがキレイに立つのに必要であり、走るためのボディ作りの基本です。
そのための鍵を握るのが、カラダの中心、いわゆる体幹部です。
話すと難しいので、簡単に良い姿勢を作る方法をお教えします。
まず仰向けに寝てください。仰向けに寝ている状態は、力が入らず正しい姿勢に導いてくれます。唯一、力を入れずに姿勢を保つ方法です。
寝ている姿勢は、床にカラダの面積の半分が着いているので、楽に姿勢維持することができます。
しかし、これが「座る」→「立つ」と状態変化すると、接地面積が少なくなるため、それだけ姿勢維持のために努力が必要になります。
ランニングでは、軽いジャンプ運動を繰り返すわけですから重力負荷が増大します。
よくLSD(ロングスローディスタンス:長距離をゆっくり走るトレーニング)で、カラダの力を抜いて走れと言われますが、抜きすぎると空気抵抗を受けやすくなり、体幹部を保持できず、脚に負担がかかりランニング効率が低下します。

仰向けに寝ると言ってもただ寝るのではなく、一回伸びをして、腰を浮かせ腹筋(おへその下あたり)に力を入れます(写真1)。
その姿勢を意識し、次は座ります。これは硬いイスがお勧めです。
座り方は股関節を90度にし、寝ている状態のよう背筋を伸ばします(写真2)。
これができたら次は立ちましょう。
立ったときの良い姿勢の目安は、耳から垂直に下ろしたラインが肩、腸頸靭帯(膝外側のグリグリ付近)を通り、かかとと土踏まずの間に下りてくるように立つことです(写真3)。

「何か難しそうじゃない?」
すみません。ではもっと簡単にキレイに立つ方法と教えます。
それは伸びをして胸を張り、前を見ることです。これでOK!!
「えっ!これだけ?」
そう、お腹さえ出過ぎなければ大丈夫。気持ち、かかとに重心をもってくるとヒップアップ効果が出てきます。
キレイな姿勢ができたら、次は腹式呼吸で体幹部を強化します。
おへその下に手を置き、そこが膨らむように息を鼻から吸います。
吐くときに下っ腹の部分が凹むように口から吐くのですがその際、アーと吐きましょう。
「あれ、よくフーと吐けって言いません?」
そうですね。でもフーと吐くと顎を引き猫背になりやすいので、「アー(ハー)」と吐く。すると同じ姿勢を保てます。
さあ、やっとランニング姿勢が完成しました。
次回はランニングに必要な肩甲骨、股関節の動きを紹介します。


