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相川浩一のカラダデザイン講座 バックナンバー

第15回 もやしっ子営業マンの肉体改造レポート<4>

トレーニング実施上の制約と問題点

スギモト君の肉体改造を進めるにあたって、最大のプラス要素は本人が「カラダを変えたい、体重を増やしたい」という高いモチベーションを維持していることです。このモチベーションが続く限りは、本企画は必ず成功すると信じています。
一方で、少なからず障壁も存在します。スギモト君の場合、問題点は下記の3点に集約されます。

  • 広告代理店の営業職で多忙を極め、トレーニング時間を確保しにくい
  • 喫煙習慣が体重増加を妨げている
  • 肩の柔軟性が極端に乏しく、上半身のトレーニングを展開しづらい
ベンチプレスとスクワットに確実な進歩が

現状の評価として、「スクワットとベンチプレスの質」と「全体としての強度を、自分でどれだけ上げられるか」をみました。ベンチプレスから入り、スクワットをやってみて、やっと、軸ができて安定してきた感がありました。。「軸」と呼ばれるバーベルの軌道の安定なくして、高いレベルのトレーニングに移行することはできません。ここまでのトレーニングは、軸作りに費やしてきたと言っても過言ではありません。依然、スクワットの2セット目には体幹の弱さから軸が安定しなくなるのですが、1セットでもガッチリ追い込めるようになったのは大きな進歩です。
ベンチプレスは本人が37.5kgというところ、40kgでいこうと励まし、8回のマックスセットを行うことができました。スクワットも60kgで限界までトライしました。「ヘビースクワットは好きだ」という本人のコメントは嬉しい限りです。重さに対する気持ちも伝授していきたいところです。
ここまでの評価として、ベンチプレスとスクワットは効果的にできるようになってきたようです。これは大きな進歩です。今まで単に量をこなすだけのトレーニングでしたが、これからは強度と質を大事にしていこうとテーマを伝えました。ここには筋力を上げることにより、(重さを重視することにより)確実なオーバーロード(漸増負荷)と体重増加への刺激、全身を使ったリフティング技術の向上と、それに伴い柔軟性への意識付けを狙った見えないメッセージが込められています。今回、ちょうど隣のパワーラックで女性のパワーリフターの方がスクワットをしていたので、全身で挙げる雰囲気をスギモト君も体感していました。

種目選択の考え方

その他の種目に関しては、デッドリフトに関しては依然として体幹部が弱く、姿勢キープが難しい点が残るので思い切って外しました。代わりに、アンダーグリップのラットプルダウン、アブベンチ、バッグエクステンションをトレーニングの核として据えました。アンダーグリップラットブルダウンは怪我のリスクが少なく、フォームが簡単な点とヘビーウエイトができ、サイズアップに適している点で採用しました。アブベンチとバッグエクステンションは、本人が好きである点と、体幹強化の重要種目として採用しました。また、スクワットの深い曲げのポイントが意識しづらいのは、ハムストリングスの弱さからくると考え、レッグカールも補助種目として入れました。

成長期を迎えたスギモト君

今回のセッションでは、全体として10回前後の高強度にチャレンジしたのですが、明らかに初期の頃より力を出しきれるようになってきました。
測定結果を見ていきましょう。前回の測定が昨年の10月17日なので約3ヶ月ぶりの測定となります。

体重55.5kg(+1.8kg)、体脂肪率8.3%(+3%)、胸囲92cm(+2.0cm)、大腿囲:右49.9cm(+2.4cm)、左46.5cm(+2.5cm)、上腕囲:右28.1cm(+1.5cm)、左28.1cm(+1.0cm)
体脂肪率が多少あがりましたが、今までが低すぎですし、まだまだ一般的には低すぎる値です。この数字は気にせず、まずは筋肉量と筋力に意識を高めてほしいです。脂肪のほとんどない脚や腕が、この速度で太くなるのは素晴らしい結果というしかありません。明らかな筋肉でのサイズアップは嬉しい限りです。
今回、トレーニングの質についてもある程度、合格点まで来ましたので、今後が本当に楽しみになってきました。大人でありながら、まさに成長期を迎えようとしています。