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相川浩一のカラダデザイン講座 バックナンバー

第5回背中を鍛えて美しい後ろ姿をつくる

大きいが退化しやすい筋肉

今回は「背中」です。ざっと筋肉を挙げていくだけで、広背筋、菱形筋、大円筋、僧帽筋、脊中起立筋、などなど実にたくさんの筋肉が存在するのが背中です。実際、大腿部の次に大きな筋肉群が背中です。ですから、上半身では最も強大な部位だと言えるのです。しかしながら、現状はどうでしょう、現代人で最も退化している筋肉群とも言えそうな部位。それが背筋群なのです。

後ろ姿は他人に大きな印象を与える

いわゆる、逆三角のカラダの主役が広背筋を初めとする背筋群です。ウエストから肩へとつながる背中の流線形は男女問わず、美しさの象徴的ボディパーツだと言えます。張りがあり、上にいくほどに豊かな背中は視覚的にウエストのくびれを強調し、見る人にインパクトを与えます。後ろ姿は、他人に大きな印象を与えるもの。たくましい男性の彫刻、美しい女性のスーパーモデル、一様に背中が光ります。男女ともに背中で語りたいものです。

日常生活では使われない部位

では、なぜ背筋が退化傾向にあるのかと言えば、動きに注目すれば、理解できます。広背筋など背中のラインを形成する筋肉は、ボートをこぐような「引っ張る」動作で鍛えられます。今回、紹介するベントオーバーロウ、ストレートアームプルオーバーを見ていただければわかるように、これらの動作は日常的にはあまりしない動きです。前屈みのままに引きつけるベントオーバーロウは、背中の基本種目ですが、実際やってみると日常使われていないことに気付くはずです。

腰痛予防にも重要な意味を持つ

背筋を強化しておくことは、美的観点からも重要ですが、腰痛予防にも大変意義深いものであると言えます。現代人に急増する腰痛も、背筋の退化が一因であると思います。膝を軽く曲げ、背筋を伸ばしてお辞儀をしているベントオーバーの姿勢が困難な場合、かなり背筋が弱っているといえるでしょう。試してみてください。
また、今回は挙げませんでしたが、懸垂や斜め懸垂なども逆三角形の背中を作るのに優れたエクササイズです。もちろん、腕を曲げて引っ張る以上、腕の筋肉も使いますが、大きな動作を心がけることによって、背中が働きます。

今日から背中も要チェック!

背中の種目に共通していえることは「下ろす時にゆっくり、背中を意識する」ということです。自分では見落としがちで、鍛え難く、逆に他人からは印象的な筋肉、それが背筋群なのです。「映画でみた懸垂できる女性」に憧れ、背中を鍛え始めた、なんていう女性もいます。今日から背中も要チェックでいきましょう。

■ベントオーバーロウ
動作の注意点は肘で天井を押すイメージでしっかり上げ下げし、特に下げる時に背中を意識することです。上げながら息を吐き、下げながら息を吸います。ダンベルは軽すぎても意識しづらいので、重さもいろいろ試してください。10回を目安に3セット、週2〜3回。
写真 ベントオーバーロウ
■ストレートアームプルオーバー
この種目は特に呼吸に意識を置き、胸を張り、息を吸いながら下ろし、吐きながら上げます。やはり、ゆっくり下ろし、背中を意識してみてください。12〜15回を目安に3セット、週に2〜3回。
写真 ストレートアームプルオーバー
モデル/上野郁美